<東なぎさ探検>

　地域のことをもっと知ってもっと好きになってほしい。こんな願いから出発した川と海の授業。東なぎさの探険ができることを知った子どもたちは、「先生、軍手もってきたよ」、「ごみ袋は、どうするの？」とくわしい説明を聞く前から、興奮気味でした。

　当日、船の乗り降りには、思った以上に緊張している子もいましたが、着いたとたんにゴミを発見し、その多さに驚いていました。大きなゴミ袋は、あっという間にいっぱいになりました。拾うだけでなく、「こんなものがあった」と子ども達同士の見せ合いっこも始まりました。くつ、ボール、植木鉢、韓国語でかいてあるビン。中には、かにの爪だと思って拾ったものが、近くの人が野犬の歯とあごだと教えてくれたと、おもしろそうに見せてくれました。また大きな魚の死体を見つけて名前を教えてもらったという子もいました。一緒に拾っている方との触れ合いも大切な体験となりました。

　子どもたちにとってはまるで宝探しのような清掃活動でもありました。それにしても、たくさんのゴミを拾う大変さを実感しました。しかし、熱心に清掃活動をしている大人の方々を見ることもできました。そして何よりもたくさんの生きものに触れ合い、海をきれいにしなければという実感もわいたようでした。「自分達の清掃活動が、生きものにとって住みやすくなることがわかってうれしい。」と感想に書いた子もいました。

　自分達の家の近くにこんなすばらしい場所とそこを守る活動があることを知ることができました。東京湾は、海の近くに住む子ども達のふるさとです。今度は、自分達で何が出来るか、学習していきたいと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　（江戸川区立清新第三小学校　4年担任/佐野　智美）